回遊の人生楽笑ブログ

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甲斐くんと林山。その他多数 38

深夜0時50分

 

「お疲れ様です!!ケーキ買ってきました!!」

 

漢がケーキを買ってきたようだ。

 

僕に対して敬語を使う漢。

 

初めての経験だ。

 

「よし。ありがとう漢。漢はそのままヒゲ眼鏡つけて準備して。」

 

「分かりました。林山さん・・・今日こそは苗字・・・間違えますからね・・・。」

 

意味の分からないことを言っている漢。

 

とりあえず無視だ。

 

「いやぁ・・・参ったよ。クリーム取れた?」

 

戸田がトイレから戻ってきた。

 

「あぁ・・・取れてるよ。それより戸田は今から色紙に祝福の言葉を書いてくれ。」

 

「祝福ってなんだよ?」

 

「『おめでとう』って書け。」

 

説明するのが面倒くさかったので答えてあげた。

 

「・・・ったく・・・最初からそう言えよ。」

 

・・・

 

・・・イラっとしたが・・・我慢した。

 

もう時間がない。

 

とりあえず壁に装飾品を飾り、それっぽい雰囲気をだす。

 

・・・間に合いそうだ。

 

一息つこうと思い、ケーキの用意された机に手をつき、タバコに火を点けた。

 

・・・ふぅ。

 

おいしい。

 

こんなにもタバコがおいしいなんて。

 

・・・

 

・・・

 

・・・よし!!

 

あと少しだ・・・準備が終わるぞ。

 

もう少し頑張ろう。

 

・・・

 

・・・

 

なんとなく甲斐くんの座る予定の席を見る。

 

・・・口紅?

 

・・・

 

・・・あいつが・・・来る。

 

今日の僕はいつもと違う。

 

キレやすくなっていた。

 

「・・・うぉぉぉい!!こんなものいらないだろうが!!悟になんかさせるかよ!!」

 

そう言いながら口紅を手に取り、壁、床に塗りまくった。

 

「こんなものがあるから・・・こんなものがあるから・・・。」

 

口紅がなくなるまで塗りまくる。

 

・・・自分でもおかしいのはわかっているのだが・・・止まらない。

 

「おい弾・・・大丈夫か?」

 

戸田が心配している。

 

「お前らが俺をこうしたんだよ・・・戸田・・・早く電気・・・消せよ。」

 

「怖っ・・・わかったよ・・・電気消すぜ?」

 

電気が消えた。

 

自分でも意味がわからない・・・テンションがおかしい。

 

どうしてしまったんだ・・・

 

そんなことを考えていると・・・2人が店にやってきた。