甲斐くんと林山。その他多数 2
『臭いものには蓋をしろ』っていい言葉
いつものように俺がいじられ、何も仕事が進まないまま朝礼の時間がやってきた。
3人揃って朝礼に向かう。
「本当に弾と漢がアルバイトに来るのか?」
「そんなことより林山ぁ、水は頼んだ?ミネラルウォーター。」
・・・しつこい。
「頼んでねぇよ。サービスでくれたよ。」
「頼めよ!!高い水頼めよ!!」
・・・そしてさすがのシンクロ率。
さっきから連続で3つも同じフレーズを同じテンションにして同じタイミングで言えるか?
そんなことを考えていると朝礼の場所についた。
そこには見覚えのある2人とオーナーがいた。
「みんな集まったか?朝礼始めるぞ。」
オーナーの声で朝礼が始まる。
「最初に今日から新しく入る新人のアルバイトを紹介する。」
あぁ・・・何度見直しても弾と漢だ。
間違いない。
「近くでbarを経営している弾くんと漢くんだ。Barとうちのダブルワークになるが、よろしくやってくれ。」
Barはまだ経営するんだな。
何があったか知らんが大変だなぁ・・・。
「俺と一緒だ。ダブルワークだってよ。」
小さい声で戸田が話しかけてくる。
無視した。
「バカ。お前と一緒じゃないよ。経営とコンビニ一緒にするなよ。」
小さい声で戸田に話す甲斐くん。
無視した。
「じゃあ・・・2人に自己紹介してもらおうか。じゃあ弾くんから。」
弾と漢が順番に自己紹介をしている最中、小さい声でバカ2人が
「一緒だ。」
「一緒じゃない。」
「コンビニなめるなよ。」
「なめるレベルにも達してないね。」
ってさ。
もちろん無視した。
本当にあいつらここで働くのか・・・何か変な感じだな。
そんなことを考えていると
「なぁ林山はどっちの味方なんだよ?一緒か?一緒じゃないか?どっちだよ?」
という甲斐くんからの問いかけがあった。
もちろん無視した。
朝礼が終わり、いつも通り仕事が始まる。
これからどうなる・・・多良福。