回遊の人生楽笑ブログ

クスクス笑って頂ければ幸いです。

『多良福』な人々 6

人生の楽しみは自分で作るもの

 

どうもこんにちは。

 

林山36歳、独身です。

 

今日は面白いこと思いついてしまいました。

 

ターゲットは・・・漢です。

 

さぁ・・・漢を待ちましょう。

 

「林山さん。おはようございます。」

 

・・・来た。

 

「おぉ!!漢!!」

 

ちょっとテンション上がってる?

 

平常心・・・平常心。

 

落ち着け・・・とりあえず一度深呼吸し、漢に話しかけた。

 

「漢・・・この前さぁ、マグロになるって言ってただろ?」

 

「そうですねぇ。戸田さんのためならマグロにだってなります。」

 

ククク・・・。

 

「ん?林山さん・・・顔・・・。」

 

「・・・んあっ!?何でもないよ。ちょっと思い出し笑いしてしまった。」

 

危ない。

 

平常心・・・平常心だ。

 

「はぁ・・・とりあえず今日のおススメお願いします。」

 

「ちょっと待って。それより戸田のことなんだけどさぁ・・・。」

 

「戸田さんの?何でしょう?」

 

「前に軽く聞いたことあるんだけど・・・あいつマグロよりメイドが好きらしいよ。」

 

・・・漢メイド化計画。

 

「・・・メイド・・・ですか。」

 

「戸田曰く『メイドだったら老若男女問わず5割増しで好きになる』ってさ。」

 

嘘だけど。

 

「林山さん・・・ありがとうございます!!」

 

深々と俺に頭を下げる漢。

 

「おいおい!!よせって・・・頭上げろよ。」

 

「はい。」

 

「弾には申し訳ないんだけど・・・俺はお前の新しい恋を応援したいんだよね。」

 

面白そうだから。

 

俺が心の中でニヤニヤしている間、漢は何度も俺に頭を下げていた。

 

『ありがとうございます。』って何度も。

 

これは・・・ちょっとやりすぎたパターンかな?

 

まぁ・・・いいか。

 

「林山さん・・・」

 

「ん?どうした?」

 

「林山さん・・・僕・・・正直言ってあなたのこと・・・何とも思ってませんでした。」

 

・・・ほう。

 

「はっきり言います!!」

 

ちょっと・・・

 

「林山さんのことどうでもいい存在・・・いや、どうでもいいとか思うこともない存在・・・そう、空気みたいな人だと思ってました。」

 

・・・ぁ・・・そう。

 

「林山さんってとてもいい人なんですね。」

 

・・・ククク・・・ハハハ・・・。

 

さっきやり過ぎたかな?と想ったが・・・そんなの関係ない!!

 

メイド化計画・・・開始だ。

 

「ありがとうございました。」

 

そう言うと漢は一礼し、おススメを聞かず帰って行った。

 

・・・ククク・・・今度戸田と漢が会う時が楽しみだ。