回遊の人生楽笑ブログ

クスクス笑って頂ければ幸いです。

『多良福』な人々 3

ノリで言っちゃうとたまにこういうことに

 

「戸田さんおはようございます。」

 

「おはよう。漢!!」

 

「戸田さん。今日も1日頑張りましょう。」

 

「そうだな。頑張ろうな。」

 

「戸田さん。それにしても今日はいい天気ですね。」

 

「そうだな。何か洗濯物干したくなるな!!」

 

「そうですね。気持ちいいと思います。」

 

・・・

 

何だよ・・・このよそよそしい会話!!

 

聞いててムズムズする!!

 

・・・

 

・・・はっ!!

 

どうも林山です。

 

2人の会話が気になって紹介するのが遅くなってしまいました。

 

いやいや・・・それにしてもつまらない会話。

 

「戸田さん。洗濯物って何から干します?」

 

漢よ・・・それ聞いてどうしたいの?

 

興味あるか?洗濯物干す順番。

 

「俺は・・・Tシャツからかな。」

 

「あっ!!僕もです!!」

 

・・・テンション上がっちゃったよ。

 

そんなに嬉しいか?

 

「Tシャツいきーの、靴下いきーの、・・・」

 

「まさか・・・次は・・・タオル?」

 

「そうそう!!最後にズボンね!!」

 

「分かります!!僕も同じです!!」

 

・・・本当どうでもいい。

 

「漢!!俺ら気が合うかもな!!」

 

「戸田さん・・・そんな・・・。」

 

・・・

 

漢・・・照れんなよ。

 

「あとさぁ・・・前から気になってたんだけど・・・俺に敬語使わなくてもいいよ。」

 

「えっ!?そうなんですか?」

 

「うん。何か気持ちが悪いから。」

 

「じゃ・・・じゃあ・・・戸田・・・ズボンの後は何干す?」

 

初めてタメ口で聞いた質問がこれか・・・。

 

どうでもいいわ!!

 

「ズボンの後かぁ・・・終わりじゃない?」

 

「えっ!?終わり?下着は?」

 

・・・

 

・・・帰りたい。

 

俺林山35歳、飽きてきました。

 

「そうか・・・下着忘れてたわ。ズボンの後は下着だね。」

 

「だよなぁ・・・最後に下着だよね。それわかるよ戸田!!」

 

「漢・・・忘れてないか?下着は最後じゃないぜ?」

 

「まだ何か干すものあった?」

 

「ふふふ・・・下着の後、最後に干すもの・・・」

 

「最後に・・・干すもの?」

 

「バスタオルさぁ!!」

 

「バスタオルかぁ!!」

 

まだ続きます?

 

「戸田ぁ・・・バスタオルのこと忘れてたわぁ・・・さすが戸田!!やるねぇ!!」

 

「・・・そうだろ?」

 

・・・あら?

 

戸田がちょっと言葉詰まった・・・どうした?

 

まぁ・・・どうでもいいか・・・さてさて仕事しようかな。

 

「ねぇねぇ戸田!!乾いた後洗濯物たたむ時は?たたむ時はどんな順番?」

 

「あっ・・・えーっと・・・特にない・・・かな。」

 

「いやいや・・・ここまできて隠すなよ!!あるだろ?順番があるだろ?早く言えって!!」

 

グイグイいく漢。

 

「・・・。」

 

黙りこむ戸田。

 

さすがの戸田もこの話に飽きてきたのかな?

 

戸田の様子がおかしいのに気付く漢。

 

「どうした戸田?何かあった?」

 

黙りこむ戸田に話しかける漢。

 

「・・・あのぉ・・・俺がタメ口でいいって言ったけどさぁ・・・やっぱ敬語にしてもらっていい?」

 

洗濯の話に飽きてたわけじゃなかったようだ。

 

「えっ・・・。」

 

「あのぉ・・・漢のタメ口・・・ムカつく。」

 

「そ・・・んなぁ・・・。」

 

この後2人は無言の時間が続いた。

 

これから漢は戸田に対してタメ口で話すのをやめ、敬語を再度使うようになった。