回遊の人生楽笑ブログ

クスクス笑って頂ければ幸いです。

甲斐くんと林山。その他多数 3

この出来事から林山は弾が嫌いになりました

 

昨日から働くことになったけど・・・大丈夫かな?

 

まともに最近働いてなかったからなぁ・・・。

 

こんにちは、弾だよ。

 

これからたまに僕も語り手になるから気をつけてね。

 

昨日は挨拶だけだったから今日がアルバイト初日みたいなものだ。

 

今日は漢はお休み・・・なので僕1人。

 

寂しいよ。

 

「おぉ!!弾じゃねぇか!!」

 

ロッカールームで着替えていると、後ろから声がした。

 

・・・サンダーか。

 

「おはようございます。これからよろしくお願いします。」

 

一応挨拶しとかないとね。

 

頭を下げて挨拶し、頭を上げようとした。

 

上げようとしたが、途中で止まった。

 

彼のTシャツ・・・マイヴィーナスに目が・・・。

 

「よろしくな。ところでさぁ・・・聞きたいことあるんだけど聞いていい?」

 

・・・僕も聞きたいこと・・・あります。

 

マイヴィーナス・・・どこで売ってるの?

 

「・・・あっ、はい。何ですか?」

 

頭を上げ、サンダーの話を聞くことに。

 

だが、頭の中はマイヴィーナス。

 

「ちょっと突っ込んだ話になるかもしれないけど・・・構わないのか?」

 

・・・僕もツッコミたい。

 

・・・Tシャツ・・・。

 

「・・・えぇ・・・どうぞ。」

 

「何でお前らここで働くことになったのかなぁって。Barも潰れたわけでもないのにさぁ。」

 

「それは・・・。」

 

僕はサンダーに働くことになったいきさつを話した。

 

「なるほどね。」

 

ロッカールームに入って結構な時間が経っているのに・・・

 

Tシャツを脱ごうとしないサンダー。

 

・・・待っているのか。

 

Tシャツいじられるの待ってるのかな?

 

「まぁ・・・色々大変だな。俺は・・・。」

 

サンダーが自分の過去の話とか喋ってたのかな・・・全然入ってこない。

 

だって・・・マイヴィーナス。

 

そもそもお前のTシャツはなぜ英語をカタカナ表記しているのだ?

 

そこだよそこ!!

 

そこが1番謎なんだよ!!

 

「・・・ってことでさぁ、弾よぉ・・・何か聞きたいことある?」

 

どうやら話がひと段落したみたいだ。

 

そして・・・何か聞きたいことある・・・だと?

 

・・・フッてきやがった。

 

やっぱこいつ待ってたんだ。

 

でも落ち着け弾。

 

今日がバイト初日だぞ?

 

初日でこんなこと聞いていいのか?

 

考えろ・・・考えるんだ。

 

「何だぁ?もじもじすんなよ。何でもいいから聞けって。俺が答えられることは答えるからさぁ。」

 

・・・黙れ!!

 

今1人で考えているんだ。

 

邪魔をするな。

 

「・・・何もないのか?だったら俺行くぜ?」

 

まだTシャツ着てるお前がどこに行くんだよ。

 

早く仕事着に着替えろ。

 

・・・くそっ・・・覚悟を決めた。

 

「マ・・・」

 

「ん?」

 

「マ・・・イ・・・」

 

「マ・・・イ?」

 

「マイ・・・ヴィーナスってダサいですよね?」

 

「・・・ダサくねぇよ。言っとくが今1番のお気に入りだからな。」

 

「いや・・・ダサいです。」

 

僕が正直にダサいと言うと、サンダーは静かにTシャツを脱ぎ始めた。

 

そして明らかに機嫌が悪くなった。

 

「・・・初日でダサいとか言うか?」

 

そう言い残し、サンダーは仕事着に着替え、去っていった。

 

ふぅ・・・。

 

なかなか初日から大変だな・・・早く家帰りたい。