甲斐くんと林山、たまに戸田。運命交錯編 12
迷宮入り
俺はおそるおそる現場に向かった。
どうなっている?
俺の職場・・・。
「おう。遅いなぁ。遅刻じゃねぇの?」
起きていた。
しかし、戸田がいない。
「お、おう・・・ちょっと寝坊してな。」
「寝坊?お前社会人なめるなよ!!」
さっきまで男の友人と添い寝してたやつに言われたくない。
怖い・・・真実を知るのが怖い・・・だけど知りたい!!
「実はさぁ・・・俺ちょっと前に来たんだよ。」
「そうだったの?知らなかったぜ。」
「・・・寝てたから・・・戸田と。」
「・・・えっ。」
動揺を隠せない甲斐くん。
「なぁ・・・お前らどういう関係?」
「そ・・・そんなの決まっちぇるんしで・・・。」
嚙んだ。
「別に隠すことないだろ?俺は真実を知りたい。」
「お前が・・・お前が見たのは・・・幻だ。疲れてるのさ。」
「これ・・・。」
携帯をそっと渡す俺。
「これは・・・あれだ。抱き枕だ。」
そんなバカなことあるかっ!!
「そういやさぁ、林山って最近インパクト言わないよな。」
急に話しそらしてきた。
「・・・そうだな。久々に聞きたいか?心の底からのインパクト。お前が真実を話したら聞けるかもしれないぞ?」
「いやぁ・・・やっぱりちょっと・・・。」
・・・
・・・
この後も容疑者甲斐は事件の真相を語らなかった。
添い寝事件・・・いつの日か俺はこの事件の真相を暴いてやる!!