甲斐くんと林山。その他多数 11
あいつは何をやっているのだ?
「衝撃発言かましてんじゃないわよ~。もう!!」
お前の存在が1番の衝撃だ。
「弾が失礼なこと言って・・・すいません。」
・・・漢が謝ってる。
別に謝らなくてもいいのにさ・・・悪いのはこのバカだよ。
「いいのいいの。気にしてないわ。オカマは強いのよ。」
大根おろしをすりながらバカが続けて話す。
「ところであなたたち・・・何しに来たの?もしかして私に会いに・・・。」
「違います。今日のおすすめを聞きにきました。」
「ちょっとちょっと弾!!く~い~ぎ~み~!!」
・・・今日ほどあいつの存在が必要と思ったことはないだろう。
早く来い・・・サンダー・・・いや、林山。
早く来てこいつをどうにかしてくれ。
「今日のおすすめは・・・あ・た・し。」
・・・ふぅ。
とりあえず一旦帰るか。
「今日のおすすめは・・・あ・た・し。」
聞こえてますよ。
1回目にはっきりと聞こえてます。
聞こえたうえで無視をしたのです。
「今日のおすすめは・・・」
「わかりました。ありがとうございます。」
「・・・何回も言わせないでよ!!私だって恥ずかしいのよ。」
・・・鏡で自分で見ろっつーの!!
「そういえば漢がいなくなったみたいね。どこ行ったのかしら?」
・・・あれ?
そういえば・・・漢がいない・・・まさか・・・帰った?
「うふふ・・・うぶなのね。漢って。」
・・・
・・・こいつ嫌い。
林山もおらず、漢も帰ってしまい、厨房には僕とバカ2人。
逃げ出したい。
ただ逃げたら負けた気がする。
だから・・・早く来い・・・林山。