回遊の人生楽笑ブログ

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甲斐くんと林山。その他多数 7

助けろよ!!その3

 

・・・気付いたら俺は戸田の頬をビンタしていた。

 

「・・・痛ぇな!!何するんだよ!!」

 

「うるせぇ!!お前が悪ぃんだろーが!!」

 

俺林山35歳、久々に本気で怒ってます。

 

だって腹立つんだもん・・・こいつ。

 

「林山落ち着けって。そりゃあ俺だって戸田の答えにはムカついたよ。でも暴力はダメだろ?」

 

すごく冷静な甲斐くん。

 

少しづつ平常心を取り戻す俺、林山最年長35歳。

 

何があったのかって?

 

あれだよ・・・甲斐くんが俺に質問してただろ?

 

それを戸田にもしたのさ。

 

それからこんな状態だ。

 

あいつ何て答えたと思う?

 

答えは・・・これだ。

 

「川で溺れている少年がいたらどうする?」

 

「えっ?その溺れている子って何歳くらい?年齢によって変わってくるよね?それとどこの川?上流?下流?」

 

・・・。

 

「路上で老人が倒れていたらどうする?」

 

「交差点?それって交差点?信号あるの?」

 

・・・

 

・・・我慢しろ。

 

「仲のいい女友達が彼氏と喧嘩して泣いていたら?」

 

「甲斐くん・・・俺の女友達に彼氏いるやつなんていないよ。えっ?知らなかった?」

 

・・・うぉぉぉぉぉおお!!

 

思い出しただけでまた腹が立ってきた。

 

抑えきれないこの衝動。

 

「やっぱ戸田腹立つ!!もう1回ビンタさせろ!!」

 

「ちょ・・・怖ぇよ!!」

 

逃げ回る戸田を追いかける最年長林山35歳。

 

そして・・・厨房の中を駆け回る三十路越えたおっさん2人。

 

絶対に捕まえてやる・・・

 

厨房から抜け出し、ホールに向かう戸田。

 

追いかける俺。

 

「どうしたのですか?今仕事中でしょ?」

 

ホールにいた漢と出くわす。

 

後から野次馬根性丸出しの甲斐くんもやってきた。

 

「漢!!助けてよ!!林山が暴力振るうんだよ!!」

 

漢に助けを求める戸田。

 

・・・もう・・・逃がさねぇ・・・。