回遊の人生楽笑ブログ

クスクス笑って頂ければ幸いです。

甲斐くんと林山、たまに戸田。運命交錯編 7

センスを問われる

 

「あのさぁ、甲斐くん。ここ最近いつも以上に暇だろ?」

 

「あぁ・・・そうだな。暇だな。」

 

「何かなぁ・・・お客さんが入るようなキャッチコピー考えてくれってさ。」

 

「突然だな・・・例えばどんなの?」

 

「例えば・・・最高のおもてなし・・・。」

 

「えぇ・・・やだよぉ・・・。絶対寒いって。」

 

「そこをなんとか!!上から頼まれてるんだよ。」

 

「・・・やだ。」

 

「甲斐さんのセンスでいいキャッチコピーを!!」

 

「・・・やっちゃう?」

 

単純だな。

 

「やっちゃいましょう!!」

 

「ちなみにギャラ的なものはでるの?」

 

「・・・はぁ?」

 

「まさか俺がタダで考えると思った?」

 

調子にノッてきやがった。

 

「・・・戸田が出すってよ。」

 

戸田ごめん。

 

「そうかそうか・・・よしよし・・・キャッチコピーねぇ・・・。」

 

真剣に考えだした甲斐くん。

 

「うーん・・・ダメだ。出てこねぇ。」

 

「はい?」

 

「なんかイメージがわかないんだよねぇ・・・。何か喉が渇いてきたし・・・。」

 

・・・。

 

はいはい。

 

わざわざ自販機まで買いに行ってきた林山。

 

これも・・・キャッチコピーのためだ。

 

「お待たせしました。」

 

「おぉ・・・ってトマトジュース?どういうセンスしてんだよ!!」

 

ちょっとムカついたから普通じゃないものを買ってきた。

 

おしるこかトマトジュースか迷ったがな。

 

「何か思いつきましたか?」

 

「うーん・・・1つできた。」

 

「発表してください!!」

 

「心地いい空間・・・とか?」

 

・・・うわぁ。

 

まじか・・・面白くないなぁ。

 

「他の人に頼みます。」

 

「ちょっとちょっと!!まだ途中だよ?」

 

「・・・まだ案がありますか?」

 

「あるっちゃあるが・・・喉渇いた。」

 

・・・このやろう。

 

「林山ぁ。ジュース。トマトジュースとおしるこ以外ね。」

 

・・・こいつ心が読めるのか?

 

・・・

 

・・・

 

「お待たせしました。」

 

「おぉ・・・ってナタデココ!!」

 

必死に考えた。

 

まさかのナタデココだろ?

 

どうだ?

 

「俺超好きなんだよぉ!!ありがとうな。」

 

 

ちくしょう!!!!