甲斐くんと林山、たまに戸田。激闘編 18
メェ~。メェ~。
「そういやさぁ、最近戸田見ないね?」
一番だしを濾しながら話す甲斐くん。
「あれ?言わなかった?戸田理由知らないけど長期休暇もらうってこの前話してたぜ。」
「聞いてねぇ~。メェ~。」
厨房にヤギがいる!!
「ヤギがいる!!」
「メェ~。メェ~。」
甲斐くんノリノリ。
「くだらねぇなぁ・・・俺たちいつまでこんなくだらないことするんだろうな?」
「別にいいんじゃね?そうそう!!ヤギで思い出したんだけどさぁ。」
「何?」
「・・・忘れた。」
「思い出せ。」
「ちょっと待ってね・・・思い出せ!!俺の思考回路!!」
・・・懐かしいなぁ・・・ちくしょう!!
「甲斐くんよぉ・・・思い出させるなよなぁ。他にも思い出してしまうだろ?戸田の体育座りとか・・・。」
「あれは傑作だったな!!土下座より惨めだったよなぁ。」
「土下座で思い出したんだけど・・・オカマの甲斐くん・・・もう出てこないよな?」
「見たい?」
「いや、大丈夫。」
「とかいいつつ?」
「見たい!!」
「へんし~ん!!ちょっと呼ぶんじゃないわよ!!また土下座したいの?」
「反応速ぇよ。やりたかったんだろ?」
「・・・ばれた?」
「ばればれ。」
「参ったねぇ・・・ところで林山ぁ、何の話してたんだっけ?」
「何が?」
「何でオカマの話になったんだ?」
「えーっと・・・そうそう土下座から・・。」
「土下座の前は?」
「土下座の前?・・・そうだ!!ヤギだよ!!メェ~メェ~言ってただろ?」
「何か大事なこと忘れてないか?俺たち。」
「大事なこと?何か話した?」
「・・・思い出せない。」
「もしかして戸田のこと?」
「違ぇよ!!戸田なんて大事じゃねぇし!!」
「だったら何だよ?」
「・・・思い出した!!ヤギしてたら大事なこと思い出したんだ!!そうだそうだ!!」
「あぁ・・・なんかそういえばそんなことを・・・それで大事なことって?」
「KAMAのメンバーに林山のこと話したら今度ぜひ会わせてほしいってさ。」
・・・
・・・
「ずぇぇぇえったいに俺合わないから!!」
「何でだよ?楽しいぜ?」
「嫌だ!!戸田に会わせてやれば?」
「もちろん戸田にも会わせるさ。だから林山も・・・。」
「勘弁してください。」
また気が付くと本気の土下座をしていた。