甲斐くんと林山、たまに戸田。激闘編 1
期待させるから・・・。
「なぁなぁ、林山聞いてくれないか?」
「どうした?」
「俺気付いたんだけど・・・有名なファーストフード店の頭文字ってM多くね?」
・・・言われてみれば・・・有名なハンバーガー店〇〇ドナルド、もひとつおまけに〇スバーガー、最後はドーナツ〇〇タードナツ・・・確かに。
「本当だぁ!!お前すげぇな!!」
ちょっとテンション上がった。
「どうしてだと思う?」
「いや、わかんねぇ・・・何々?知ってんの?」
「わかんねぇ。」
「わからんのかぁい!!」
期待したぶんちょっと声が大きくなった。
「あともう1つ気が付いたんだ。コンビニのイメージカラーって青と緑多くね?」
看板を思い出す・・・青と緑・・・多いかなぁ・・・赤も多い気がするけど。
「青と緑と赤、多くね?」
付け足した甲斐くん。
「まぁ・・・確かにそうだな。何でだろうな?」
「知りたい?」
「・・・知りたい。」
「わかんねぇ。」
ほらね。
期待してませんでしたよ。
「林山ぁ。俺は気付いただけでもすごいと思うのに・・・なんだ?そのがっかりした感じ。」
「変に期待してしまったんだよ。俺の知的好奇心を満たしてくれるんじゃないかって。」
「まず気付いたことをしっかり褒めてほしい。」
さらに続ける。
「そして俺を抱きしめてほしい。」
「きしょいわ!!そんなことは戸田に言え。」
「いや、あいつに言ったら本気で抱きついてきそうだから・・・。」
「呼んだ?」
いつの間にか戸田がいた。
「何か俺の名前出てたみたいだけど。」
「甲斐くんが抱きしめてほしいだとさ。」
「いや、無理。」
・・・
・・・・・・
「ノッテこんのかい!!」
甲斐くんとシンクロしてしまった。
「丁度いいタイミングで出てきて、期待させるんじゃねぇよ!!なぁ?林山?」
「そうだよ!!もうお前死ね!!」
汚い言葉を放ってしまった。
2人から総攻撃を受ける戸田がいた。
「俺はただ・・・シフトの確認しにきただけなのに・・・あんまりじゃね?」
「うるせぇ!!だったら別の時間に確認に来いよ!!なぁ?林山?」
「死ね!!」
戸田、しょんぼりして家に帰ったとさ。