回遊の人生楽笑ブログ

クスクス笑って頂ければ幸いです。

甲斐くんと林山、たまに戸田。激闘編 10

笑うために必死なんだよ!!

 

「まぁ・・・確かに林山は存在感薄いよなぁ・・・なんでだろうね?」

 

お茶を注ぎながら話す甲斐くん。

 

俺の分も注いでくれる意外と気の利くやつ。

 

「『あれっ!?いつからいたの?』ってよく言われる・・・最初からいますけどね。」

 

「存在感だすためにさぁ、何か考えてみたら?」

 

「例えば?」

 

「季節関係なく毎日タンクトップとか?」

 

「小学生か!!」

 

さらに続ける。

 

「そんなの嫌だよぉ。寒いし、俺自慢できる体じゃないから恥ずかしい・・・。」

 

「あのタンクトップの人って印象つけられるぜ?」

 

「他は?」

 

「季節関係なく毎日短パン。」

 

「だから小学生か!!・・・お前楽しそうだな?」

 

「・・・ばれた?」

 

「・・・真剣に相談しようとした俺がバカでした。」

 

「そう言うなって。」

 

飲み干したお茶のコップを下げてくれる甲斐くん。

 

行動と言動が全く違う。

 

「今度戸田にも聞いてみよう・・・どうやったら存在感出るか。」

 

「やめたほうがいいって・・・だって戸田だぜ?どうせまたバーコードとか言うだけだよ。」

 

確かに。

 

「・・・今気づいたけど・・・俺まともな相談相手いねぇなぁ・・・。」

 

「ふざけるなっ!!」

 

コップを洗いながら話す甲斐くん。

 

「お前1人だけだと思うなよ。俺だってまともな相談相手いないぞ!!おそらく戸田にも。」

 

「俺に相談したら聞いてやるよ?」

 

「・・・戸田から聞いたよ。お前に相談したら別世界に行きそうになったと・・・。」

 

そういや1回戸田の恋愛相談にのったなぁ・・・。

 

「そんな奴に相談できるか!!」

 

コップを洗い、乾燥機にかける甲斐くん。

 

口を開ける俺林山。

 

「あれだな・・・結局誰に相談しても笑いに変えようと必死になるよな。」

 

「そうだなぁ・・・それはそれで悩みなんか吹っ飛ぶけどな。」

 

確かに。

 

ちょっとだけくだらない日常がよく思えた。

 

休憩が終わり、仕事に向かう2人。