回遊の人生楽笑ブログ

クスクス笑って頂ければ幸いです。

甲斐くんと林山、たまに戸田。運命交錯編 4

ボーナスステージ

 

「林山ぁ、お願いがあるんだ。」

 

「なんだ?」

 

「今度飲み会参加してくれねぇか?人数1人足りないんだ。」

 

「女の子?」

 

「いや・・・。」

 

やっぱりな。

 

「何度も誘われてたし、社交辞令で行ってもいいけど・・・俺本当にそっちの世界には興味ないからな。」

 

「・・・俺も興味ないよぉ・・・。たまたま道歩いてたらナンパされたんだよ。」

 

「ん?KAMAじゃないの?」

 

「違うよぉ。ゲイだよぉ。」

 

・・・ゥワァオ!!

 

想像超えてきた。

 

「たまたま休みの日に外歩いてたら『かわいい子見つけた。』って。」

 

さらに続ける。

 

「俺の知的好奇心がそいつらと仲良くなったら面白いんじゃねぇか?って心の中でささやくからさぁ・・・とりあえず立ち話してたんだ。」

 

「ほうほう・・・。」

 

「向こうもその気になって『立ち話もなんだから・・・』って喫茶店に入ったんだよ。」

 

「それで?」

 

「気がつくと連絡先交換してて・・・毎日連絡来るようになった。」

 

「・・・怖い話?」

 

「ジャンル分けしたらそうなるよ。本名知らないけど・・・弾(だん)と漢(かん)って名乗ってた。」

 

「・・・いいネーミングセンスだな。」

 

「そんなことどうでもいいんだよ!!」

 

「そもそも甲斐くんが気があるような行動とるからいけないんだろ?」

 

「俺の知的好奇心に言ってくれよぉ・・・なぁ頼むよ。助けてくれよ。」

 

「・・・いっそそっちの世界も覗いてみれば?」

 

「・・・本気で言ってる?」

 

「・・・人生経験はたくさんあったほうがいいだろ?」

 

「・・・人生経験とは・・・?」

 

「甲斐くんの人生というゲームでたまにしか味わえないボーナスステージだ。意味は・・・わかるな?」

 

「なんとなく・・・男同士の世界ってことだろ?」

 

「・・・ゴツゴツしてるかもな・・・。」

 

「生々しいわっ!!俺・・・ボーナスステージ行かなくていいよぉ・・・。」

 

続ける甲斐くん。

 

「もしさぁ、もしもボーナスステージに行ったとしよう。ボーナスステージ終わった後、俺に変化があったらどうする?」

 

「変化・・・とは?」

 

「男に興味を持ち始める・・・とか。」

 

「そうなったら・・・俺が女になる手術受ける。そしたら今まで通りだろ?」

 

「女に・・・お前ってやつは・・・最高だぜ。」

 

変にボーナスステージを意識したせいか、性別を変えてしまう人生のエキストラステージに突入しそうになった俺林山。

 

その後甲斐くんは何日も連絡を無視し続けた。

 

その結果、連絡来なくなり、男同士で入れることに幸せを感じるのであった。