回遊の人生楽笑ブログ

クスクス笑って頂ければ幸いです。

甲斐くんと林山、たまに戸田。激闘編 8

ごでん

 

「林山ぁ・・・俺お前に謝りたいことがあるんだ。」

 

「なんだ?」

 

「この前野菜発注しすぎで怒られてただろ?あれ修正したの俺なんだ。」

 

「ふざけるなよ!!お前あの後どれだけ俺が怒られたか・・・謝れよ!!」

 

「本当に・・・ごでん。」

 

・・・

 

・・・なんだよ。

 

・・・なんだよ・・・ごでんって。

 

・・・

 

・・・ごでん。

 

妙に可愛いじゃねぇか。

 

「何だよ?ごでんって。」

 

「えっ!?すまん!!噛んでたみたいだな。林山・・・ごめん。」

 

「いや、いいんだよ・・・ごでんで。」

 

「何でだよ?俺本気で謝ってるんだぜ?嚙んだらダメに決まってるだろ?」

 

「噛むほど緊張して謝ったんだろうなぁって。」

 

「そんなことあるかっ!!じゃあお前あれか?彼女に浮気されて、謝罪の言葉が『ごでん』で許すのか?」

 

「許す。」

 

「お前大丈夫か?何で許すんだよ?『ごでん』だぜ?」

 

・・・

 

・・・

 

「可愛いだろぉが!!」

 

「・・・はぁ?」

 

「響きが妙に可愛いだろぉが!!」

 

「謝罪と何か関係ある?」

 

「ねぇけど可愛いだろぉが!!」

 

続けて話す。

 

「緊迫した状況で『ごでん』って言われてみろ?今まであったことなんて全てチャラだぜ?」

 

「・・・バカだなぁ。」

 

何でここまで気に入ったのか分からない。

 

ただ、可愛いのは確かだ。

 

「俺もう帰っていいかな?」

 

「気をつけて帰れよ!!」

 

「・・・はい。」

 

『ごでん』により俺の気持ちはちょっとだけ癒された。