回遊の人生楽笑ブログ

クスクス笑って頂ければ幸いです。

甲斐くんと林山、たまに戸田。誕生編 19

泳ぐ戸田。

 

「心と心が通じ合えばいいわけ?」

 

「そうそう。それそれ!!」

 

のってきた戸田。

 

「心と心が通じ合い、両想いになれたらそれでいいんだ。」

 

もうちょっと臭い戸田を泳がせてみよう。

 

それにはまず・・・餌をやる。

 

「赤い糸で結ばれてる・・・みたいな?」

 

「うんうん!!それそれ!!」

 

ヘッドバンキングする戸田・・・餌に食いついた!!

 

「切れそうな糸を両側から手繰り寄せ・・・」

 

バンキングが止まらない。

 

「運命に導かれ、2人は出会う・・・。」

 

・・・戸田・・・頭振りすぎて脳みそ出てきそう・・・。

 

いっそ出てきてほしい。

 

さらに俺は戸田の頭を振らせる。

 

「・・・あなたが・・・私の運命の人ですか?」

 

「はい!!僕戸田です!!」

 

頭は振らなかった。

 

ただ・・・バカ丸出しだな。

 

でもここまでノッてくるかね?

 

「戸田・・・あなたに会えて本当に良かった。私の運命の人・・・。」

 

「名前なんて言うのですか?僕は戸田です!!」

 

「私の名前は・・・甲斐です。」

 

「・・・」

 

「・・・」

 

あれ?黙ってしまった。

 

「・・・わぁぁぁぁぁ!!」

 

ビックリした。

 

いきなり大きな声を出すなよ。

 

「どうした?」

 

「俺の運命の人・・・甲斐くん?」

 

「違うって。苗字が一緒なだけだろ?」

 

「・・・目の前にハゲたぽっちゃりオヤジが見えたんだけど・・・俺の運命の人って甲斐くん?」

 

「目の錯覚さ。現実は違うよ。」

 

「そうか・・・ならいいけど。」

 

「お疲れー。」

 

タイミングよくハゲたぽっちゃりオヤジが買い出しから戻ってきた。

 

「甲斐くん・・・俺の運命の人?」

 

「はぁ?何言ってんの?」

 

「だって俺の運命の人は甲斐くん・・・。」

 

「だから何言ってんの?林山ぁ、これどういう状況?」

 

「・・・ちょっとやりすぎたかな?」

 

状況を甲斐くんに話す。

 

納得した甲斐くん。

 

そして戸田は・・・体調不良を訴え帰った。