甲斐くんと林山、たまに戸田。誕生編 17
ピッピピッピ鳴く
「ちぃーす。」
戸田登場。
「ちぃーす。じゃねーよ!!お前遅刻じゃねーか!!何してたんだよ!?」
30分遅刻して来やがった。
「いやぁ・・・バーコードがなかなか俺のこと話さなくてさぁ。」
バーコードの使い方変えてきやがった。
「もっとピッピして!!って話しかけてきやがった。」
もともとそうだけど・・・こいつ気持ち悪い。
「だから俺はバーコードの気が済むまでピッピしてたのさ。」
ノッてきた戸田。
話を続ける。
「・・・ここだろ?ここに触れるとお前はピッピ鳴くんだろ?分かりやすいなぁ・・・ほら、ほら・・・。」
「気が済んだか?」
「いや!!まだ足りない!!俺とバーコードの・・・。」
「家でしろ!!」
・・・言ってもやめない戸田。
「あぁ・・・バーコード・・・。」
・・・とりあえず無視しよ。
遅刻してきてこいつは何をしてるんだ?と思った。
そう聞きたかった。
だがグッとこらえた。
あんまり聞いたところで面白くないだろうなと思ったから。
俺は戸田に別のことで聞きたいことがあった。
そっちのほうを聞いた。
「なぁ、この前俺らに話したいことあったんじゃねぇか?今甲斐くん買い出しに出てていないから話聞くぞ。何の話だ?」
バーコードとの戯れから現実に戻った戸田。
「そうだよ!!お前らずっと無視したあげく、聞かないなんて・・・酷すぎる!!」
はいはい。
「だから今日聞くよ。何の話だよ?」
「別に大した話じゃないんだけどよぉ・・・メールの返信が来ないんだ。」
「・・・バーコードからか?」
「違うわ!!」
戸田にツッコまれた。
「気になってる女の子から連絡が返ってこないんだよ。」
まともな話だった。
今はバカが1人いない。真面目に話を聞いてやろうかな。