回遊の人生楽笑ブログ

クスクス笑って頂ければ幸いです。

甲斐くんと林山、たまに戸田。誕生編 15

モンスターワード

 

「・・・ちょっと聞いてくれるか?」

 

突然現れた戸田。

 

「今日は朝働いてきたのか?」

 

話を完全無視する男、甲斐くん。

 

「・・・あぁ、バーコード達と軽く会話してきた。」

 

お決まりだね。

 

どんなテンションでも言うんだね。

 

「なぁ・・・俺の話聞いてくれるか?」

 

どうしても聞いてもらいたい戸田。

 

そこに駆け寄る甲斐くん。

 

「なぁなぁ戸田。なんでお前かけもちしてるの?・・・」

 

「はいはい。劇団バカはもういいから。」

 

止めないとね。

 

長くなるから・・・。

 

「・・・最近このくだりも飽きてきたなぁ。戸田!!新しいやつ考えよう!!」

 

ネタ作りを始めようとする甲斐くん。

 

「なぁ・・・頼むから・・・聞いて・・・。」

 

どうしても聞いてほしい戸田。

 

そんなこと気にしていない俺がいた。

 

「新しいやつ考える前に仕事しろっつーの!!」

 

「俺春巻き嫌いだよ!!林山やれよ!!」

 

俺と甲斐くんのやりとりの中、かすかに

 

「なぁ・・・俺の・・・。」

 

という戸田の声が聞こえた気がする。

 

「何で俺1人でやるんだよ!!3人で力合わせてやるんだよ。なぁ戸田?」

 

振り向くとそこには戸田がいた。

 

「なぁ・・・。」

 

「嫌だって言ってやれよ戸田!!」

 

「嫌じゃねぇよ!!早くやるぞ!!」

 

「嫌だぁぁぁ!!こんなに無視されるの嫌だよ!!」

 

突然大声をあげる戸田。

 

うるさいわぁ。

 

「なぁ、甲斐くんと林山。俺の話を聞けよ!!わざと無視してんのか?辛いよぉ・・・無視って1番傷つくからぁ!!」

 

「戸田!!そんなこといいから遊ぼうぜ!!」

 

「まだ無視続ける気?もう頼むから聞いてくれぇ・・・俺の話。」

 

・・・おそらく・・・聞くことはないでしょう。

 

残念・・・戸田。

 

「何して遊ぶ?ゲームする?」

 

「・・・負けない。俺は負けない。悪いのはそっちだ!!無視せず聞けよ!!」

 

・・・戸田・・・頑張れ。

 

「ジャンケンで負けたほうがインパクトな。」

 

ちょ・・・いつの間にか罰ゲームになってる・・・。

 

「ジャンケンするぞぉ!!」

 

やる気まんまんの甲斐くん。

 

「ちょっと待て!!もし俺がジャンケンに勝ったら2人とも俺の話を聞いてくれるか?」

 

「いいよ。勝てたらな。じゃあいくぞ!!ジャンケン・・・ほい!!」

 

勝者・・・甲斐くん。

 

「・・・ちくしょう!!インパクトぉぉ!!」

 

響くねぇ・・・ちくしょう・・・俺はなんていうモンスターワードを作ってしまったんだ。

 

「・・・俺外出れねぇよ。ここから出たら俺がインパクトの生みの親だと思われる・・・。」

 

相当キツい罰ゲームのようで。

 

インパクト戸田の誕生だ!!」

 

ご満悦甲斐くん。

 

「楽しかった!!おい林山、俺は今日バリバリ働くぞぉ!!春巻きでもコロッケでもなんでもこい!!」

 

「なぁ・・・俺の話聞いてくれないのか?」

 

「ルールだからな。聞いてやんない。さぁ!!戸田も一緒に仕事しよう!!」

 

結局3人で協力し、春巻きを終わらせた。

 

戸田は話を聞いてもらえず、仕事が終わると帰った。