回遊の人生楽笑ブログ

クスクス笑って頂ければ幸いです。

甲斐くんと林山、たまに戸田。激闘編 15

ナイスツッコミ

 

「戸田ぁ・・・お前ら・・・だろ?」

 

「違うよ・・・お前ら!!だよ。」

 

「・・・お前ら!!」

 

「いい感じ!!そんな感じだよ・・・お前ら!!」

 

「お前ら『お前ら』うるせぇよ!!」

 

・・・よし。

 

このセリフは寝る前に何度も練習した。

 

これだけはしっかり言おうと何度も何度も練習した。

 

成果が出た。

 

セリフが言えたことにより、少しずつ緊張がほぐれていく俺林山35歳。

 

これならいける!!

 

普段の俺に戻るのだ!!

 

チャンスは今しかない!!

 

「もっとヒントちょうだい!!」

 

「そうだなぁ・・・沖縄出身の女性かな。」

 

「いーやーさーさーぁ?」

 

「いやぁ・・・甲斐くん・・・惜しい!!」

 

「いーやーさーさーで!?本当にそれで惜しいの!?」

 

必要以上にテンションが上がってしまった。

 

しかし、バカ2人は俺がノッてきたと思い、ニヤニヤしている。

 

・・・

 

戸田・・・こっちを見るな。

 

「いーやーさーさーぁで惜しい女性かぁ・・・何人か候補いるんだけどなぁ・・・。」

 

「そんな女性いるか!!」

 

・・・ナイスツッコミ。

 

「とりあえず甲斐くんが考えている女性・・・言ってみろよ?」

 

「ほら・・・あれだよあれ。あれに出てくる人。」

 

「分かるよ。」

 

「あれしか言ってないじゃん!!そんなんで分かるか!!」

 

・・・ナイスツッコミ。

 

声が出る、そして噛まずにツッコめている。

 

最初からしたら進歩したよ。

 

「甲斐くんが言いたいことは分かるんだ!!でも自分の口で言おう!!」

 

「・・・シーザー・・・シーザー後藤?」

 

「誰だよそれ!!」

 

 

 

 

「えぇぇぇぇぇ!!」

 

俺と甲斐くんの声が重なった。

 

戸田・・・セリフ飛ばしやがった。