回遊の人生楽笑ブログ

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甲斐くんと林山、たまに戸田。誕生編 10

林山、迷走する。

 

「なんかなぁ・・・俺は昔みたいに熱いツッコミがほしいんだよ。」

 

「はぁ・・・。」

 

「ほら!!そのリアクション!!冷めてるねぇ。冬か!!今真夏ですけど!?」

 

「もう8月終わるから真夏じゃないけどな。」

 

「なんだよぉ・・・なんで冷めちまったんだ?俺のボケがいまいちなんか!?」

 

再注文を済ませ、俺は自分の気持ちをぶつけた。

 

「正直疲れるんだよ。会えばいつもボケてくるだろ?それに付き合う方の気持ちわかるか?体力使うんだぜ?」

 

「コンビ組もうって言ったの忘れたのか?」

 

「初耳ですけど?」

 

「2人で『多良福』の頂点目指そうって・・・」

 

「小っちぇなぁ・・・。」

 

「熱いあの頃に戻ってくれよ!」

 

「わかった。わかった。」

 

「ただ・・・たまには冷たくされたい。嫌いじゃない。」

 

「気持ち悪ぃよ!!」

 

「飴と鞭的な。」

 

「違ぇよ!!」

 

「・・・のってきた?ついに気持ちのってきたんじゃないか?」

 

「うるさいなぁ・・・のってねぇよ!!」

 

「ちょっとずつあの頃に戻ってきてる!ほら・・・おいで!!」

 

「行かねぇし!!俺絶対行かねぇ!!」

 

「怖がんな。俺がいるから。」

 

「お前がいるから行かねぇの!!」

 

「・・・お帰り。」

 

いつの間にか熱くなっていた。

 

気が付くとやつの思惑通り熱い俺になっていた。

 

なんか・・・俺らしいかも。

 

「帰ってきたとこ申し訳ないんだけど・・・」

 

「なんだよ。」

 

「・・・やっぱ冷たいほうが面白いかも。」

 

「・・・うぅうぉぉい!!」

 

俺はどうすればいいんだよ。

 

要は・・・あれだ。

 

俺はただ甲斐くんの手のひらで転がってればいいんだね。