甲斐くんと林山、たまに戸田。誕生編 8
誕生日
「なぁ、インパクト。最近の俺の変化に何か気付かない?」
インパクトを大変気に入っている男、そうです、甲斐くんです。
「さぁ・・・わかんねぇ。あえて言うならインパクトを大層気に入ってくれたとこかな。」
「気付かねぇかなぁ・・・。こんなこと自分から言うのもなんだけど・・・俺誕生日だぜ。31歳の。」
そうだ8月25日は甲斐くんの誕生日だった。
「そうだった!!おめでとう。忘れてたわけじゃないから。決して。」
「ありがとうインパクト。ついに俺も31歳だよ。平日に産まれたノーマルチルドレンの1人としてこれからもノーマルに生きていこうと思う。」
・・・インパクト・・・まぁいいか。
「ノーマルチルドレン?」
「そうだよ。祝日や記念日に産まれたわけじゃないからノーマルチルドレンさ。インパクトは誕生日3月14日だろ?」
俺林山って名前だけど?
「・・・そうそう。ホワイトデーに産まれたんだよ。」
「だからお前はホワイトチルドレン。」
「・・・なるほどね。じゃあ・・・もしかして2月14日産まれは?」
「バレンタインチルドレン。ちなみにバレチル。ホワイトチルドレンはホワチル。」
在庫管理と発注をしながらこいつは何言ってんだ?
「子どもの日が誕生日のやつは?」
「チルドレンチルドレン。チルチル。」
「海の日は?」
「チルドレンシー。チルシー・・・あれ?飴ちゃんみたいな名前になった。」
急にテンションがあがる甲斐くん。
「クリスマスは?」
「クリスマスチルドレン。クリチル。」
「文化の日」
「カルチャーチルドレン。カルチル。」
「節分」
「チルドレンビーン。チルビー。」
「お正月」
「あけおめチルドレン。あけチル。」
「建国記念日」
「・・・インパクト。俺もう飽きた。なんのオチもねぇぞこれ。」
「そうだな。きっとこのままだろうな・・・ところで俺林山って名前なんだけどご存知です?」
「インパクトチルドレン林山だろ?」
「あ、あぁ・・・」